この記事は以下のような方に読んでいただけると嬉しいです。
- 賃貸物件って狙い時があるのかを知りたい方
- 賃貸物件の時期による特性を知りたい方
- 新生活にワクワクしている方
賃貸物件の閑散期と繁忙期
時期による需給の変化
どのような時期があるのか
タイトル通りですが、不動産賃貸業には繁忙期と閑散期があります。
例えば、就職・就学・転勤などのイベントがあると賃貸物件からの退去と新住居への入居が増えます。
これらの機会が集中する時期が繁忙期(1月~3月前後)となります。
反対に、これらのイベントがなければ閑散期(5月~10月前後)となります。
どちらにも含まない月が、早めに動く人、遅めに動く人のズレ込みという感じですね。
それぞれの特性
繁忙期と閑散期、それぞれどういった特性があるのでしょうか?
繁忙期
・需要供給ともにとても多い
・比較的強気な契約条件でも決まりやすく、多少いまいちな物件も決まる
・人気物件は退去前に決まるため、内見なしで決めてしまうケースも多い(スピード勝負)
閑散期
・需要供給ともに少ない
・それでも人気物件(設備/デザイン/コスパがいい)は早めに決まる
・礼金下げたり、賃料下げたりする物件が増えやすい
概ね上記のような特性があります。
いつ引っ越すのがお得なの?
時間的余裕があるかないか次第
入社までに、入学までに、転勤までに等、期限が決まっている方は繁忙期だろうが閑散期だろうが探すしかないため、選択の余地はありません。
お得がどうか、という観点でいうならば閑散期のほうがお得な場合が多いです。
結局は、貸主から見ると閑散期=需要が少ない=条件よくないと決まらない、といった思考フローになるため、不動産屋さんからのアドバイスなども相まって、礼金0や、フリーレント(賃料無料)1カ月、賃料減額などの手段を使って、空室期間を短くする経営努力をし始めるのです。
そのため、時間的余裕がある方は閑散期に探すほうがお得な物件を選ぶことができる可能性は高くなると思います。
よくあるのは、4月は実家から通ってみて、通えそうかを判断し、無理そうなら夏休みあたりに引っ越すというパターンです。このパターンだと閑散期に探せる上に期限が決まっているわけではないので、時間的余裕があります。
ということで、個人的には、繁忙期に引っ越す必要がなければ閑散期を狙ったほうが、気持ち的にも楽に探せるのかなと思います。
ただ、閑散期に探す方の特徴として、余裕がある分、色々な物件を見すぎて貪欲になるがゆえに、「そんな好物件ねーよ」と言われそうな条件で探そうとする方が一定数でてきてしまう印象もあります。
言われれば当たり前なのですが、条件が良ければ賃料も上がります。
賃料そのままで色んな物件のいいとこ取りした物件は普通はありません。掘り出し物が都合よく出てくるわけがないのですが、こういった方は大抵ネット掲載のおとり物件に問い合わせしてしまいハマっている気がします。
時間的余裕がない場合は?
どうしても繁忙期にかかってしまう場合は、先行申込や先行契約をすることで、お得物件をいち早く抑えるぐらいしかないかと思います。
※先行申込・・・退去前に申し込みをし、退去後に内見する。気に入れば契約へ。
※先行契約・・・退去前に申し込み~契約までする。
先行申込は、内見して最悪キャンセルできますが、先行契約は「契約」なのでキャンセルではなく解約(解除)となります。家賃や礼金、仲介手数料、保証会社利用料などは返ってきません。
が、いい物件GETできる可能性は高くなるので視野にいれてみてください。
繁忙期のインターネット媒体
おとり物件が増える
インターネット媒体に掲載されている物件の多くは、他の不動産屋さんの管理している物件を掲載していることがとても多いです。
当然自社管理物件ではないため、直近で募集しているかどうかもわからず掲載しっぱなしになっていることも多くなります。
そうすると、募集が終わっているに募集中だと思って問い合わせケースが発生します。
あくどい不動産業者ですと、募集中と回答しながら店頭まで来させて、「ちょうど終わっちゃったんですよぉ~」としらじらしく別物件に持っていこうとするところもあります。そういうところはやめましょう。
ダマされないためには
少なくとも2社は回ってください。たいていの不動産屋は同じ物件サイトを使って紹介しているのですが、営業マンによって出す物件が結構違ったりします。また、A社では終わっている、募集中といわれた物件をB社でも確認してみるのも手です。あとは、営業マンの対応が嫌だったら、さっさと別に行きましょう。
態度が悪い営業マンは、得てして頼れない印象です。
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