この記事は以下のような方に読んでいただけると嬉しいです。
- 賃貸物件の退去ってどうすればいいの?という方
- 賃貸物件の退去の敷金精算で揉めたことがある方
- 何も考えずに退去した方
賃貸物件の退去って何をするのか?
賃貸物件を解約するところからスタート
解約届について
賃貸物件を退去するには、まず解約届を提出するところからスタートです。
ただし、賃貸物件には、「解約予告期間」という、”いつまでに解約届を出せばいいのか?”が決まる契約事項があります。
例えば、解約予告期間が1カ月前であれば、解約届を提出してから早くても、1か月後に解約できるということになります。
よくあるのは、「30日前」「1カ月前」「45日前」「2カ月前」かと思いますので、覚えておきましょう。
契約書に書いてあるよ!
引っ越しとゴミの処分
解約するということは、次の引っ越し先が大抵は決まっているかと思います。(稀に決まってない人がいますが、リスキーです)
そのため、新居に荷物を引っ越しで移動し、捨てるものは捨てておきます。
ただし、ゴミが多すぎると回収してくれない場合もありますので、計画的に捨てましょう。
また、粗大ごみは、退去立ち合いの日まで残していると、「持ってかえれ」と言われることがあります。気を付けましょう。
キレイに荷物がなくなったら、掃除をしておくことをオススメいたします。(汚れか傷かが判断できないものがあったり、汚すぎるとそもそも印象が悪く善管注意義務違反とか言われることもあります)
キレイに片付いたら退去立ち合い
退去立会日を決めておく
立ち合いをする貸主や不動産屋も24時間365営業ではないと思うので、ご自身の都合を確認して事前に決めておきましょう。
契約の契約日までに決めないといけないことを忘れないようにしてください。
ここを過ぎると、明け渡し遅延と見なされ違約金(賠償金)を請求される可能性があります。
入居時の写真などを準備しておく
入居時に室内の写真を撮っている場合は、いつでも出せるように準備しておきましょう。
関連写真だけ、Google Driveなどに格納しておくと取り出しやすいですね。
これがあれば、「その大きな傷は入居時からですよ!」と堂々と言えます。
ただ、最近は入居時に室内チェックリストの類の書類を渡されることが増えているかと思います。
基本的には、これがある場合は、ここに気になることは全て記録してから提出しておくべきです。
細かそうな入居者だとけん制もできます。(効果があるかは来る人次第)
いざ、退去立ち合い日へ
退去立ち合いが始まったら、基本的には相手に任せて、聞かれたことだけ答えておきましょう。
確認作業が終わったあとは、ピックアップされた内容を双方で確認をして、サインをすれば完了です。
ここで注意なのは、ご自身で損傷させてしまった部分がある場合は、ちゃんとお話ししたほうがよいかと思いますが、身に覚えがないものはどのような清算になるのかを聞いて、明記してもらったほうがよいかと思います。
(損傷個所としてチェックされているが自身がやったものではないと書いてないと、あとからサインしてますよねとか言われかねない)
あと、稀にあるのですが、その場で清算金額をざっくり記載してサインさせようとしてくるパターンもあります。
クリーニング費用だけなら、まぁまぁという感じですが、大抵はやたら高いのではないかと思います。
絶対にサインせずに、根拠を確認して納得してからにしてください。
あとは鍵を返して、終了かと思います。
※電気やガスなどのラインラインの契約を終了するのを忘れずに!
退去(立ち合い)が終わった後は?
清算内容が届くのを待つ
ここは待ちです。
数日~2週間以内ぐらいには、清算内容が何かしらの形で届くかと思いますので、それまでは普通に過ごしていましょう。
清算内容の合意に向けた調整へ
清算書が届いたら内容を確認してください。
一般的には、以下の項目の記載があるはずです。
項目 | 概要 |
---|---|
工事内容 | どのような原状回復工事をするか(クロス張替、クリーニングなど) |
金額 | 各工事ごとの工事金額 |
負担割合 | 貸主が何%、借主が何%というような表記 |
どれも重要な項目ですが、以下をざっくり確認しましょう。
・そもそも謎の工事内容がないか?
・金額は高すぎないか?(ここは判断が難しいので知り合いの業者がいれば相談したほうがいい)
・負担割合は妥当か?(ここも難しいがほぼ借主になってたら注意)
とことんやるのであれば、国交省の原状回復ガイドラインを参照したり、判例を調べるのもありですが、従うのが義務ではないため、声を大にしても最終的に折り合いがつかない場合は、裁判にもつれ込むことになります。
プライドを優先するか、時間を優先するかは、ご自身で決めてください。
合意ができたら後は清算を待つだけ
敷金や過払い家賃などから、原状回復費用を差し引いて返金されるか、あるいは逆に振り込むかになると思いますが、決定したらさっさと終わらせてしまいましょう。
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